「異文化コミュニケーションの重要ポイント」をあのアニメで解説!
外国人と日本人、文化や価値観が違えばコミュニケーションの仕方が違うのは当たり前かもしれません。
だけど具体的にはどう違うのでしょうか?
具体的なコミュニケーションの違いや「異文化コミュニケーション」をする際の重要ポイントを、アニメ「魔女の宅急便」の英語版シーンを活用してお伝えします!
今日の学習ポイント 異文化コミュニケーションの重要ポイント
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(今日の学習ポイントの内容は、「キキとジジが貨物列車から海に浮かぶ街を見つけるシーン」から)
雨の一晩を貨物列車の中で過ごしたキキとジジ。
朝になって天井から顔を出すと、そこには海が広がっていました。
さらに向こうに、大きな街を見つけます。
その街はまるで海に浮かんでいる(city floating on the ocean)よう。
「This is just a kind of place I’ve always imagined! こんな場所をずっと夢見ていたの!」
キキは、修業に出て暮らすなら海辺の大きな街が良いとずっと夢見ていたのでしょう。
素直にその気持ちを口にしています。
憧れていた場所を見つけたのです。
日本語と英語のセリフ 表現の違いから文化差を読み解く
このシーンの日本語のセリフは、「海に浮かぶ街だわ」とキキがつぶやくだけ。
英語版のセリフとはセリフの表現の仕方がかなり異なることが分かります。
この違いが、異文化コミュニケーションの重要なポイントを現わしています。
夏目漱石も文化差に気付いていた!?ヒントは「I love you.」の訳し方
このシーンの日本語と英語のセリフの違いは、夏目漱石がした「I love you.」の日本語訳を思い出させます。
「I love you.」はもちろん「愛しています」です。
しかし夏目漱石は「月がきれいですね。」と訳したといいます。
それは日本人が言葉の裏や行間に意味を含ませる民族だから。
直接的に「愛しています」というより、「月がきれいですね。」と言い、その言葉に隠れる思いを読み取らせるのが日本人なのです。
だからキキもこのシーンで、日本語では「海に浮かぶ街だわ」とつぶやきます。
私たち日本人はそれで十分で、キキがこれまで夢見ていただろうことや、その街を見つけてどんな気持ちがするかをくみ取ることが出来るのです。
欧米では口にしないと伝わらない
一方で欧米では、考えたことや思いなど「伝えたいことは全て口に出して表現する」文化です。
だからキキは「こんな場所をずっと夢見てたの」と言わないと、その気持ちを伝えることが出来ません。
上記を踏まえ異文化コミュニケーションで気を付けたいこと
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例えば仕事だと、日本では上司が「君がこの仕事の担当だ!」と一言言えば、あれこれと仕事を自分で考えてプランを作ります。
だけど欧米の方は、「じゃあ具体的にどんなことをすれば良いんですか」と確認を必ずします。
だから仕事の際は具体的に明確にすり合わせをしないと、私たちは「頼んだつもり」でも相手にとっては「頼まれていない」ことになってしまうのです。
このように欧米の方との意図のズレが生じてしまうことを防ぐには、伝えたいことや合意したことを書き出して認識にズレが無いか確認をすると良いでしょう。
最後に。夢の実現を早めるにはやっぱりイメージだということ
話しはズレますが、最後に「夢の実現」について。
キキは海の向こうに見える街を見つけたとき、「この街だ!」とすぐにピンときました。
それは、キキが憧れの街を具体的にイメージしていたから。
「どこか良いところに住みたい」と願ったのではなく、「こんなところに住みたい!」と思える場所を描いていたということです。
もしイメージしていなかったら、「まだ他の街はみてないし・・」と言って、通り過ぎてしまったかもしれません。
私たちも「何かワクワクすることをしたい!」を思いますが、「何か」と思っているうちは気付かずに通り過ぎて行ってしまいます。
チャンスを見逃さないためには、「こんなことをするとワクワクする!」というように自分がワクワクすることを具体的にイメージしておくことが重要です。
英語を使って「どんな」仕事をすると自分が最大限に生かせるのか。
そんなことを考えながら英語を勉強すると生きた英語を使うことが出来るようになると思います。