知らないと赤っ恥!?英語の「敬称」をジブリアニメで解説!
日本では先生や上司など目上の人に「敬称」を付けるのは当たり前。
「~さん」と言ったり、「○○先生」「△△部長」のように役職を使うこともあります。
では、英語ではどのように敬称を使うのでしょうか?
アニメ「魔女の宅急便」のシーンを活用してお伝えします。
海外では敬称が必須ではない!?海外で好まれる名前の呼び方
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(以下は宿泊先が見つからないキキが、丘の上で考え事をしているシーンから)
キキとジジが丘の上から街並みを眺めていると、後ろのパン屋さんから店員の女性(オソノさん)が出てきます。
オソノさんはなんだか慌てた様子。
お客さんがお店に忘れ物をしたようなのです。
「Mia, you forgot your baby’s pacifier. ミア、赤ちゃんのおしゃぶり忘れてるよ!」
丘のふもとを見下ろすと、道をベビーカーを引いたお母さんが歩いていきます。
どうやらあのお母さんが、パン屋さんに赤ちゃんのおしゃぶりを忘れてしまったのです。
「Without this, that baby wakes up and cry all the way home. これが無いと、目を覚ましたら家まで泣きとおしよ。」
オソノさんは赤ちゃんのためにおしゃぶりを届けようとしますが、そこをキキが呼び止めます。
オソノさんの代わりにおしゃぶりを届けるのを申し出たのでした。
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この場面、日本語版では「お客さーん、おしゃぶり忘れてるよ!」とオソノさんが叫んでいます。
日本では、いかに常連さんでも、お客さんのことをファーストネームの呼び捨てで呼ぶお店はみかけませんよね。
このシーンから、欧米の方がどんな名前の呼び方を好むのかを推測することが出来ます。
「ファーストネーム」と「敬称」は立場というより「関係」で使い分ける
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欧米では、相手がPresidentであっても、親しい方はファーストネームで呼びます。
反対に初対面やあまり話したことの無い場合には、「Mr.(男性に付ける敬称)」「Ms.(女性に付ける敬称)」を使います。
日本でのように、役職名で呼ぶことはありません。
この「敬称」と「ファーストネーム」の使い分け方は、どんな人が相手でも同じです。
親しい間柄ならファーストネームで、まだ心理的な距離があるなら敬称を使うのです。
「敬称」を使い続けることは「心を開きたくない」のサイン!?
敬称を使うことは日本では礼儀ですが、欧米ではいつまでも使っていると「心を開きたくない」というメッセージとして伝わってしまいます。
相手がファーストネームで呼んでもらうことを望んでいるなら、相手が上司や目上の人でもそれに従いましょう。
あなたも「Please call me ○○. ○○ と呼んで。」と言うようにファーストネームで呼んで欲しいことを伝えると、相手と親しくなりたいという気持ちを伝えることが出来ます。
日本人は要注意!「Mr. 〇〇」の使い方
普段はファーストネームで呼んでいても、例えば誰かに紹介してあげるときなどかしこまった場では、「This is Mr. 〇〇.」というように、ファミリーネームに敬称をつけます。
ただ、ファーストネームで呼んでいると、とっさの時にファミリーネームが出てこなくなることが・・。
それでよく日本人がしてしまうのが、「Mr. 」にファーストネームを付けて「Mr. John」というように言ってしまうミスです。
これ、絶対にしないように注意しないといけません。
というのも、敬称にファーストネームを付けて呼ぶと「おかまのジョンちゃんです。」という意味になってしまうから。
私もこの話しを聞いてから、「絶対に間違えてはいけない!」と思うようになり、きちんとファミリーネームの発音の仕方も確認するようになりました。
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ヨーロッパの方は発音が分かりにくいファミリーネームの方が多いので、こんな場合に備えて確認されることをおすすめします。
初対面の時に、「How do you pronounce your name? どのように発音したら良いですか?」と尋ねてみましょう。